中学生の英語 国語力の欠如で伸び悩む

投稿者: | 2017年1月5日

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こんにちは。

前回お話しした中学生の英語の続きになります。これも塾講師時代に痛感したことです。

国語力が足りないために英語も理解も足りなくなる

国語力が足りないとすべての教科でいい点が取れません。英語もまたしかりです。逆に英語ができて国語ができない人はあまりいません。

具体的にどのような場面で顕著にその傾向が現れるかというと、

  1. 言葉の同義語がわからずに混乱する
    • interestingの意味を「おもしろい」で覚えているため、「この本は興味深いです。」の英文を書けない。
  2. 主語や述語をよく理解していない
    • This dog is big. → これを「これは大きい犬です。」と訳す人が多い。学校の試験では点はもらえません。
  3. 関係詞や分詞がひとつの分にたくさんあると訳せない
  4. 長文読解でitが何を指しているのかわからない
  5. 長文読解で文章が長すぎて話のつながりがわからなくなる

1と2は中学生から見られるものです。

1は「おもしろい」と「興味深い」は似た意味だからどちらもinterestingでいいという説明で、ふーんという感じで納得してくれます。余裕があれば同義語という言葉を使ってもう少し丁寧に説明します。

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2に関しては何度説明してもわからない人はわからないです。thisには「これは」以外に「この」という意味もあって形容詞みたいに使うんだよという説明でわかる人もいます。よくやるのが、This is a dog.を下に並べて書いて、上に文はThis dogを四角で囲って主語と説明し、下の文はThisだけ囲い主語と説明、isを be動詞と説明する方法です。

意味はもちろん「これは大きな犬です。」と大差はないのですが、この違いをわかってもらえないと3で述べたようにのちのち分詞がたくさん出てきたときに苦労します。4と5はそのまま読解力の問題です。

結局この辺の理解の差は国語力です。言葉の成分を文節、単語レベルで理解できないと伸び悩みます。初めのうちは英語が好きで一生懸命勉強してきた人が中学2年後半くらいから伸び悩みことがよくあります。そのような人はここに原因があることが多いようです。

国語力を鍛えるには

私の偉そうなことを言えるほど国語力が高いわけではありません。ですが、国語力を鍛えるにはやはり本を読むしかないと思います。塾講師から漏れる言葉でよくあるのが、「小さいころから本をもっと読んでいてくれれば」と「九九と分数の計算をやっていてくれれば」です。

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