外資系に出向する場合のデメリット

投稿者: | 2017年9月24日

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こんにちには。

前回、外資系での出向について書きましたが、もう少し触れてみたいと思います。前回と同じように、出向元の自分の会社をA社、出向先をB社としてお話します。

出向と自社の対応

本来、出向を行う会社、前回の例で言うとA社になりますが、A社の社員がB社に出向すると、2,3年でB社での業務を終えて、今度はC社に出向します。そしてその後はD社へ出向、ということになります。

これによってさまざまな職場で経験を積んで、技術も向上し、それがゆくゆくはA社の自社案件に貢献することになります。

ただ、出向が長いと自分の会社への忠誠心はどんどん薄くなっていきます。B社に身を置いている中で、A社からあれこれ言われることにストレスすら感じるようになります。

また、出向組は社内で働いている人に比べると出世も遅くなる傾向があります。このことがさらに自分の会社への不満につながります。

そのため、出向が長い人はA社に戻らずそのまま転職してしまうことが多いです。A社に戻る人は、たまたまA社からいい話を振られた人だけでしょう。

はじめから出向を想定しているケース

出向という働き方は派遣などに比べるとある程度安定しているためか、採用時から出向が決定していることもあります。

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A社の面接の段階で、働き場所がB社であることが決定しているわけです。たとえばA社がB社の業務を請け負っていて、現場に10人出向しているけれども、一人辞めて補充が必要だけれども、A社の控えにB社の業務をできる人がいない場合にこのケースが発生します。

出向の注意点 出向先での業務がなくなることもある

なんらかの理由でA社がB社から請け負った業務を失うと、B社で働いていた人はみなA社に戻ります。A社がC社やD社でも同じような仕事を請け負っていればそこで働けますが、もしなければどうなるでしょうか。

この場合は、A社との契約によります。A社の正社員であれば、そのままA社にいられますが、契約社員の場合、契約に従ってそのままA社でも職を失うことがあります。

上のケースのようにB社の業務で人が足りなくなって採用されたが、B社の業務に特化した能力しかなくて、その他のことは苦手、と言う場合は契約社員で採用されることが多いでしょう。

また正社員で案件がなくてA社待機が長く続く場合は、正社員でも退職を促される可能性は高いでしょう。

 

そういう意味では、はじめからB社で正社員として働くことが望ましいと思います。しかし、正社員であれば一生の安定が保証されるわけでもない時代ですし、外資系ならなおさらです。出向で働いて、いいタイミングで新しい職場を見つけて転職するのもひとつの選択肢だと思います。

 

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