外資系に出向で勤務する場合のメリット

投稿者: | 2017年9月13日

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こんにちは。
外資系企業にもさまざまな雇用形態があります。
正社員以外に契約社員や派遣社員といった雇用形態もあります。
それ以外に他社からの出向もあります。今回はこの出向について話します。この出向という形態は日本企業にもありますが、意外に知られていないようなので説明したいと思います。

そもそも出向とは

出向している社員の呼ばれ方はさまざまで、客先常駐や、協力会社、コンサルタントなどありますが、日本では出向という言い方が最も一般的だと思います。
どういうものかというと、A社に所属しながらB社に常駐して働く形態のことです。給料はA社から支払われるのですが、B社に常駐しているため、B社の業務に携わります。社則もB社の社則に沿います。そして、自分が働く部署には自分と同じA社から出向している同僚や上司がいることが多いです。業務の範囲や期間はA社とB社との間の業務契約によります。

出向と派遣の違い

自分も出向経験は多いのですが、上の説明を周りの人にしても、派遣社員と思われることがほとんどです。たしかに自分が所属していない会社で働くという部分では派遣社員と同じです。
派遣会社から派遣されてB社で働く場合との大きな違いは、何と言っても、B社での仕事がなくなってもA社に戻るだけ、という点です。A社に戻ってA社の仕事をするか、または今度はC社に出向などになります。
派遣社員の場合はB社ので仕事が終われば契約はそこで終わり、給料もなくなり、再度新たに仕事を探さなければなりません。

出向の多い部署

なぜこのような雇用形態が存在しているかというと、1)その業務に専門知識や技術を必要とするために専門の業者に任せている、または、2)その業務を正社員にあてがわないことでコスト削除ができる、との理由からです。
1)の専門知識や技術を要する業務とは、セキュリティ部門、IT部門、設備部門(電気や空調などの建物に関すること)などの業務です。最近は経理などもあります。業務自体はA社からの出向社員に任せてますが、B社の社員が業務を管理し、業務上の判断機能もB社にあります。2)は、その会社に専門部署が存在していても、正社員の数を抑えて人件費を減らすために行われます。

出向のメリット

出向のメリットは、いろいろな現場を見るできることでしょう。B社での出向を終えてC社、D社と働きの場を変えることにより、さまざまな知識や経験を積むことができます。
また外資系出向の独特のメリットとして、基本的に出向先のルールに従うため、長い有給が取りやすくなる、というものがあります。出向元のA社が日本企業であったとしても、そのようになります。出向の場合、有給の承認はB社の了解を得てA社からもらうことになりますが、B社が了解している時点で現場の状況を知らないA社が承認を拒むことはまずありません。
また、小さな外資系企業にあることですが、入社面接の時点ではじめから出向先が決定していることもあります。
出向で働くことを強くお勧めするわけではありませんが、このような勤務形態もあると知っておいて損はないと思います。

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