外資系の話 バスファクターと業務のバックアップ体制

投稿者: | 2016年12月28日

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こんにちは。
以前も外資系の残業について書きましたが、また少し違う視点から書きたいと思います。

バスファクターという考え方

外資系でよく聞く外国人から聞く言葉で「バスファクター (Bus Factor)」というものがあります。突然バスにはねられてその業務を担当する人がいなくなり、業務が続行できなくなるというリスクを表すのに使います。

例えばある業務を担当している人が病気で入院したら、業務はそこで止まってしまうわけです。ほかの人が引き継ぐにしてもどこまで仕事が進んでいるのか、やり方のドキュメントを見て推測しながら進めて行きます。そのドキュメントが共有フォルダにあってすぐ見つかるのであればいいですが、似たような名前のファイルがたくさんあってわからないこともあるでしょう。

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バックアップ体制

バスにはねられることはなくても、病気で突然働けなくなることはよくあることです。常日頃から情報や技術をほかの人に共有できる環境を作り、突然の欠員が発生しても対応できるようなバックアップ体制をつくることが理想です。自分の仕事をほかの人ができるようになると、仕事量が多いときにその人に手伝ってもらうことができます。業務の承認ができる管理職も2名以上に権限を与えて、メインの上司がいないときはサブの上司が承認できるようにします。

結果、社員に無理な残業を要求することなく、業務も止まることがなくなるのです。


外資系企業ではこのバックアップ体制を念頭に置いた業務運営がされることが、日本の企業より多いと思います。それゆえ長期休暇も可能なわけです。

逆にこの体制ができていないと病気でも無理して働いたり、遅くまで残業したりすることになるわけです。

バックアップと言ってもほかの人の仕事の面倒まで見る余裕はないと言ってしまえばそれまでです。余分に人を雇うにもお金が人件費がかかるのも事実です。ただ意外にすべての社員がまったく手が回らないくらい忙しいという状況はなかなかないと思います。

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外資系の話 バスファクターと業務のバックアップ体制」への1件のフィードバック

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